キッズアースコラム2012/5「全国学力テスト」

昨年は震災の影響で実施を見送られた全国学力テストが2年ぶりに実施されました。
ご存じの方も多いと思いますが、今年は初めて「理科」が実施科目に加えられました。
理科に限らず、全教科ともに「脱ゆとり」を目指した「新学習指導要領」を反映して作成
され、答えを出した過程をしっかりと説明出来る論理的な「思考力」「判断力」を問い、ただ知識があればいいということではなく、「知識を活用する力」があるかどうかを試される内容になっています。たとえば数学というものは一般的には「答えは一つ」という概念がりますが、中学生のテスト問題に、あるスキー選手同士の過去のデータをもとに「次に飛んだらどちらが遠く飛ぶか」ということをデータをもとに考えさせ、「どちらも論理的に説明出来れば正解」というような問題が出題されました。そして理科の問題は身近なものを題材とした「実験」と「観察」について考察させるような問題が主に出題されました。
元来、理科という教科こそが、その特性上、「知識を活用する力」を試すのに最適な科目だと思いますので今回初めて実施されたことには少々「?」なのですが、いずれにせよこの結果についてもしっかりと検証し、「知識を活用する力」をつけるための教育方法を検討し行く必要があるでしょう。
理科が実施された背景には「理科離れ」の実態を把握する目的もあるようです。キッズアースに通っている子どもたちを見るとまったくそんなことは感じられませんが(笑)、本来「実験」「観察」ほど、どんな子どもたちの気持ちをワクワクさせるものはないと思います。私自身もそうでしたが、学校の勉強が嫌いでも実験・観察だけは大好きで食いついてくる子どもたちも多いのではないでしょうか。
幼少期〜小学生の子どもにとって本当の「学力」をつける源は、こういった「意欲」にほかなりません。「意欲」があるからこそ自身で様々なことを調べ、考えていく楽しみを覚え、そしてそれが「知識を活用する力」となっていくのです。
新年度になって新たに入校してくれた「やる気まんまんの仲間たち」も加わりました。
野外活動等、夏に向けてたくさんのワクワクするプログラムを実施していく予定です。出来れば全ての生徒たちと一緒に楽しんで、考えて、そして多少の難しい問題も自分自身の力で乗り切れる力をつけていきたいと思っています。

                             キッズアース
                               小泉 力


キッズアースコラム2012/4「挑戦する心」

 大学を卒業する間際、社会に出る前に何かに挑戦したいと考え、約1ヶ月間でしたが単身でオセアニア地方にホテル等何も予約をせず、民家に泊めてもらったり、レンタカーで一夜を明かしたり、夜行バス等を使って、中学レベルの“英単語”を駆使して、行き先もはっきりとは決めない旅に出たことがあります。ただやみくもに、将来は絶対に日本を飛び出してやる、などと特に具体的な目標もなく、そんな夢を思っていました。
もちろん、その当時の思いは未だ叶わず、毎日を大好きな横浜の地で過ごす今日この頃ですが・・・
最近は積極的に英会話を学び、なおかつ大人顔負けの流暢な英語を話せる子どもたちがとても多くなってきました。キッズアースの生徒の中にもそんな子どもたちが多く在籍していて頼もしい限りです。 
御存じの通り、近年日本の企業もグローバル化が急激に進み、英語を社内での公用語にする企業さえ出てきています。そんな中で大学生は、というか日本の大学自体は時代の波に逆らうかのように保守的な状況なのだそうです。たとえば、アメリカのハーバード大学の2010年度の日本人留学生は100人程度で10年前よりもなんと37%も減ってしまったそうです。世界の大学ランキングでも2004年には12位だった東大も2011年には25位に転落し、これは保守的になってしまった傾向と無関係ではないのではと思われます。最近の日本の学生の就職活動をみても、最優先されるのは安定性だということをよく聞きます。ですから、悲しいことですが企業によっては日本の学生よりも、挑戦意欲の旺盛な中国をはじめとする東南アジアの人間を積極的採用しているところも多くなっているようです。
なぜ、このように保守的になったのだろうと考えてみました。今の学生の気質をとやかく言う前に、そもそも今の日本に「夢」を持つという雰囲気が薄まってしまっていることが根本的な原因なのでは、と思います。大きな「夢」があり、それを実現させようという強い気持ちを持てると目的を達成しようという意欲につながり、その意欲が強ければ強いほど「我慢」する心を持てます。夢を追う強い志を貫く大きな武器がこの「忍耐力」にほかなりません。
近年、この国の明るい将来を語れるリーダーが本当に少なくなってしまったように感じます。目先の利益ばかりに気を取られ「今さえ良ければそれでいい」とか「自分さえ良ければそれでいい」とか・・・
エリートと言われる官僚、政治家、そして企業のトップたちにもそんな空気が蔓延しているように感じます。従来、優秀と言われていたはずの人たちでさえ、そんな大人になっている現実を見て、若い人たちが「大きな志」を持てるはずもありません。 
 
今は少し学生時代とは違う夢になってしまいましたが、今一度「忍耐力」と「大きな志」を達成するための強い意欲を持って、一歩一歩前進して行きたいと思っています。

                             キッズアース
                               小泉 力 


キッズアースコラム2012/3「若者の科学離れ」


 あるビジネス雑誌に元東京大学工学部名誉教授で現在は愛知県の海陽中等教育学校の校長をされている中島尚正氏のコラムで「心配な若者の科学離れ」という記事が載っていました。
ご存じの方もいるかもしれませんが、海陽中等教育学校とはトヨタ、JR東海、中部電力等の大手一般企業がイギリスのパブリックスクールである名門イートン校をモデルとして、次世代のリーダーを育成すべく2006年に設立した全寮制の男子校です。
先生は長年、大学で教えてきた中で「若者の科学離れ」を実感していました。

― 科学の進歩というものは放棄できないものであるのにもかかわらず、このまま科学離れが進むと現在の環境を発展させるどころか、それを維持する人材もいなくなってしまう。例えば、発展した科学によって温暖化した地球環境を守るものは科学しかないのである。 ―

また、その科学離れの原因として「受験」の弊害を挙げています。

― 受験を目的にした勉強では、実験の楽しさや新たな発見の喜びを感じるよりも、理論だけ覚えておけばいいという発想になりがちだ。科学の研究者が向き合う問題には大きく2つに分けられる。単純に言うと一つは解が明確なもの、もう一つは解があるかどうかわからないうえ、あったとしても一つとは限らないもの。もちろん受験は典型的に解のある方に入る。しかしながら、実際の社会で待っているのは圧倒的に後者のほうが多いのにも関わらずそれを理解できない若者が非常に多い。
とはいえ今の若者を責めることはでない。たとえば自分が子どものころは今と比べると圧倒的に不便な日常生活の中で、おのずと便利にする方法を考え出す機会があたえられていた。そんな機会が少なくなってしまった現代の子どもたちに対して、今、私たちがするべきことは日常の生活にも直結していく「科学に触れる機会」をつくってあげることだ。若者の科学離れとはそうした環境を作らない大人に本当の原因があるのかもしれない ―

科学の進歩によって、効率的で便利な時代になりました。
しかしながら、思考錯誤を繰り返しながら、自分自身の力で答えを生み出すことに感動を感じるという心がなければ人間は生きてはいけない、というところでしょうか。

                                   キッズアース
                                     小泉 力


キッズアースコラム2012/2今年も…

  キッズアースでは今年も2月より新年度の授業がスタートします。そして、また例年通り、2月1日からいよいよ中学受験の本番がスタートします。キッズアースも今年で6年目を迎えますので、この試練に立ち向かっていく生徒たちが、特に今年あたりから多くなってきたように思います。もちろん中学受験をするとなると、学習塾が忙しくなりますので、キッズアースを続けたくても続けられず、5年生で卒業してしまった生徒たちも少なくはありません。
 そんな生徒たちの中の何人かが、久しぶりに連絡をくれて、自分が挑戦しようという学校を教えてくれました。昨年から私も、挑戦する子どもたちの合格祈願に行くことにしているのですが、今年は鎌倉の荏柄天神社にお参りに行ってきました。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、荏柄天神社は京都の北野天満宮と同じく、学問の神様と言われる菅原道真が祭られています。寒い日でしたが、親子連れでお参りに来ている受験生も多く皆それぞれに真剣で、私もその気力に負けないように一生懸命お参りしてきたつもりです。
 かつて、学習塾の講師をしていた時代には、まさに目の前で受験という試練に挑戦している生徒たちといっしょに戦っていました。もちろん、本当に一生懸命に頑張った生徒でも必ず思い通りにいくとは限りません。そんな時は、生徒や保護者の方々から厳しい言葉をいただいたことも時々ありました。もちろん私たち講師を信じて頑張ってくれていたのですから、いかなる言い訳も通用するものではありません。小学生が受験をするということは精神的にも、その先の人生において、多少なりとも影響を及ぼすことになりますので、毎年その責任の重さに押しつぶされそうになるのがこの時期でした。

 受験というものは、その成否のほとんどがすべて点数で決められてしまいます。
ですが、やはりそこに至るまでの試練を乗り越えようという子どもたちの努力こそが、この先の人生においての本当意味での成否のカギになるのではないでしょうか。

 まずはその試練を乗り越えてくれることを心より願いながら・・・
 最後は気合です!!全力で頑張って下さい。
                                                 キッズアース 小泉 力


キッズアースコラム2012/1明けましておめでとうございます

 新年、明けましておめでとうございます。

今年も新たなる1年がスタートしました。

キッズアースもお陰さまで、早くも開校から5年間が過ぎようとしています。

毎年毎年、同じような年はなく、本当に格闘と試行錯誤の5年間でありました。

節目の年を迎えて、少し自分なりに何のために仕事をするのかを考えてみました。

私も、かつて高校3年生の時に大学進学をするのにあたって、将来自分は何になるべきかを多少考えてみたように思います。あの頃は、確か、小学校の先生になるのもいいなぁと、かなり軽く思いついたような気がします。テレビドラマの青春ものが大好きで、中村雅俊や水谷豊、そして武田鉄也の学園ドラマに片っ端からはまっていたこと、高校生や中学生より小学生のほうが手なずけるのが簡単そうだな・・・という風に、本当に申し訳ないぐらいに軽い理由が発端だったような気がします。しかし、結局は小学校の教員免許も取らず、最初に就職したのは教育とはまったく関係のない職場でした。給料がかなり安かったので、最初は仕方なく、休みの日に自宅で家庭教師まがいのことを始めました。主に中学生が相手だったのですが、これがかなり楽しい。気がつくと5人程の生徒が集まり、なんと給料も本職と同じぐらいになっていました。どうせやるなら楽しい仕事を本職にしようと当時はまだ終身雇用が主流で転職はあまり歓迎されない時代で、在籍していたところも安定した企業ではありましたが、そこに働く上司や先輩の生き方にあまり共感が出来なかったこともあり、20代の後半で教育業界に足を踏み入れることになりました。あれから数十年間、高校生から小学生まで幅広く生徒たちと付き合い、特に目標としたわけではありませんが、とにかく自分なりに懸命に働いているうちに、結局は小学生を専門に教える現在の仕事に落ち着いてしまいました。もちろん、高校時代のように軽々しい気持ちではなく、仕事というものに本当に充実感を感じている毎日です。それは大袈裟な理由ではなく何よりも子どもと一緒に過ごす時が大好きだから・・・というたった一つの理由によるものだということを5年目にして強く感じています。残念ながら私自身には子どもがおりません。だからこそ、キッズアースに通ってくれている様々な個性の子どもたちと接していられる時が本当に楽しくて幸せな時間になっています。もちろん、本当の親を超えられることは絶対にありえませんが、出来る限り親の心に近づいて、子どもたちに接していきたいと思っています。

皆さんとともに成長することを願いながら・・・

今年もよろしくお願いします。

 

                             平成24年   元旦

                                 キッズアース

                                   小泉 力

 


キッズアースコラム2011/12学びについて

  先日、明治大学教授の齋藤孝さんがある雑誌のインタビューの中で「学び」の定義について語っている中で、私自身いつも気をつけていたいくつかの言葉があり、あらためてもう一度、しっかりと心がけていこうと思うことがありました。 
 一つは『学ぶことは自己を修正していくこと』という話です。人が現実社会の中で生きていくためには、他者と広くコミュニケーションを取ります。たとえ自分自身と意見が違う人間であっても、そこから学んで自分を修正するという柔軟性が求められ、それぞれ修正していきます。その中で、より豊かな個性が生まれるため、自己を修正できない人は、同じ過ちを繰り返し成長をしていかないという話です。
 もうひとつは、『幅の広い「学び」により「多様性の森」をつくる』ということです。
 たとえば、一番好きな木を一本だけ植えて終わるのではなく、いろいろな種類の木を植え、育てていく。もちろん、その森の中には何か基盤となるものがあってもよく、その基盤の上に、性質の違う木がバラエティ豊かに茂り、一つの生態系を形成しているのが、この「多様性の森」で、多種多様な生物が共存できる環境と同じように、学びの世界にも多様性があったほうがよいと言っています。
 このような人間になるには幅の広い「学び」が必要になりますし、幅広く学ぶことによって、より多くの物事に対処しやすくなるということです。どうも最近は、様々なスキル本や見本となる情報が氾濫しすぎていて、それに影響を受けすぎる傾向が多いように感じます。もちろん、教科書は必要不可欠なものではあると思います。しかし、単に型にはまるのではなく、それらをもっと広く深い意味でとらえ、基盤として考え、もっともっと現実社会の中で「自己を修正する力」や「多様性の森」をつくることが、私たちのように、特に子どもの教育に携わる者にとっては大切なことだといつも思っています。今年最後の締めくくりとして、これらのことを、キッズアースに関わるすべての先生にも伝えていけるように、まずは自分自身が実践していくことをお約束します。
 今年も多くの出会いがありました。また、僅かではありますがキッズアースを離れていく方々もいらっしゃいました。より長く、より良き関係性が続きますように願いながら。本年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願い致します。
                            キッズアース 小泉力


キッズアースコラム2011/11家族

  先日、久しぶりに我が両親と一泊ですが信州に旅行に行ってきました。私には妹が二人おりますが、確か小学校の低学年の頃に家族全員で旅行をした場所だったかと思います。

今回、妹たちは参加しなかったのですがお陰さまで秋の信州を満喫してきました。

私の幼少期には、日本はまだ高度成長期の末期にいましたので、バリバリの営業マンをしていた父と平日に顔を会わすことはほとんどなかったように思います。もちろん週休2日制もなく日曜だけが唯一、父親の存在を知る時間となっていたように思います。そんな母子家庭のような中で、しかも妹が二人という女系の家庭に育ったせいか、今でも少しばかり女の子の生徒に甘いのではないかという指摘を他のスタッフから受けことがありました。(苦笑)

そんな父でしたが日曜日には出来るだけ家族そろってどこかへ連れて行くなど、忙しい中で、とても家族を大切にしてくれていたように思います。それはきっと、厳しい仕事の中で家族というものが自分自身の支えとなっていたからなのかもしれません。

言うまでもなく家庭環境は人の成長に大きく影響を与えます。女系家庭の環境のみならず、現在の仕事に直接結びつくわけではありませんが、ほとんど家にいなかった父親の影響も大きく受けて今日の自分があると思っています。 

 

喜ばしいことに昨今は私が子どもの時よりも、まずは家族と過ごす時間を大切にする保護者の方が増えているように思えます。そんな中で子どもたちはより一層の影響を家庭から受けてそれぞれに成長していきます。また、そんな環境の中で育った子どもたちは大人になったときに、自分たち自身もまた家庭を大切にしてくれることと思います。

 

私たちの教室も少なからず子どもたちの成長に影響を与えるものと思います。子どもたちが大好きな家族に負けないような安心できる場所を、私たちキッズアースも提供していきたいと思います。                

 

       

 キッズアース

                                 小泉 力


キッズアースコラム2011/10 「人と比べない」

  先日の朝日小学生新聞に、「相田みつを」さんについての記事が出ていたので、久しぶりにしっかりと読んでみました。相田みつをさんの息子であり、相田みつを美術館長である相田一人(かずひと)さんが、みつをさんの人となりについて、話をしている記事です。野田首相の民主党代表選の演説で引用して話題になった「どじょう」という詩にからめながら、以下のようなことをおっしゃっていました。

 

「父の生き方の基本は、『比べない』ということ。人と比べているかぎり、本当の心の安らぎは得られない、とよく言っていました」と一人さん。「どじょう」は、そんなみつを 

さんの思いを一言で表わしていると言います。小学生向けに説明すると、どんな意味になるのでしょう。

「子どもたちは、成績などで、ほかの子と比べられてしまいますよね。自分をよく見せようとして、本当の自分でなくなっていくこともあるのでは。今の子どもたちにも是非ふれてもらいたい言葉です」―(朝日小学生新聞921日より)

 

もうひとつ。

ある雑誌の中で、脳科学者の方が次のように言っていました。

―「相手に勝ちたい」と思うと脳は混乱してしまう。―

人間の脳には、「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」という3つの根源的な本能があり、この3つの本能に逆らう行動をすると迷いが生じます。「敵に勝ちたい」と思うことは「仲間になりたい」という本能に逆らうことになります。したがって、集中力が高まらず、

体に的確な指示を出すことも出来ないので、必然的にかなりの確率でミスが出ます。

たとえばスポーツ選手でも相手を「敵」と認識せず、「自分を高めてくれる大切な仲間」と認識出来た時に初めて結果が出せるといいます。

「相手を倒そう」とか「相手に負けてたまるか」と考えていると、脳は十分に機能せず、独創的なアイデアも、気力も生まれません。たとえ競争相手でも「自分が成功する上で不可欠な仲間」と思うことが結果として勝利に導く第一歩になります。

 

キッズアースの授業では、学習塾のように子どもたちの成果を、点数化等をして比べることがありません。

もしかすると学習の成果が分かりにくいという不安があるのかもしれませんし、もちろん、現実的に人と競争をするということは、今後の人生において必要な場面がたくさん出てくるでしょう。

しかしながら、前述の方々のご意見と同じく、本当に必要な競争は、人と比べたり争ったりすることではなく、自分自身がそれまでの自分自身をどれくらい乗り越えられて来たかということだと思っています。

わたしたちは、今後の授業の中で、あるいは野外活動の中で、もっともっとそのような場面をつくりだしていきたいと思っています。

                       キッズアース 小泉 力


成長する姿

  今年の夏も毎日のように猛暑が続き、体調を崩された方も多いのではないでしょうか。

夏休み前の話になりますが、私自身も体調を崩し、記憶のある限りでは生まれてはじめて39度の熱を出して医者に行く羽目になりました。

その日は土曜日で、朝から調子が悪かったのですが、当日代わりの先生もいないので取りあえず薬を飲んで授業を始めました。途中から自分でもどんどん体調が悪化して行くのが分かり、カゼであれば子どもたちうつしてはいけないと注意をしつつ、何とか午前中の授業を勢いで切り抜けました。

昔から多少熱を出しても平気なタチだったのですが、さすがに歳のセイか、あるいは高熱のセイか午後の授業は立っているのがキツイと感じるぐらいになっていました。

土曜日の最後、夕方までの授業は4・5年生のクラスです。このクラスはキッズアース開校以来、1年生からずっと通ってくれている子がほとんどのクラスです。

何とか気合いを入れ直して始業の挨拶をした瞬間に、何人かの子どもたちが「先生、顔が真っ赤だよ」「元気ないなあ」などと言い始めたので、私は「ちょっと熱があってキツイけど、今日最後の授業だから大丈夫だよ」と少し強がって見せました。実験の方法等を板書し終わって少し座っていると、ノートを取り終わった子どもたちが「実験は自分たちで進めるから、先生は休んでいていいよ」と、自ら道具を机に準備して、それぞれに役割分担を決めてテキパキと動き、いつも以上に協力をして進めてくれているように見えました。

1年生の時はノートをとるのもやっと、2年生の時には仲間に順番を譲らず怒られ、そして3年生ぐらいになると少し反抗期を迎えて中々言うことを素直に聞いてくれなかったこともあった皆の姿が妙に思い出されて、その子どもたちが今は体調の悪い自分を助け、そしてしっかりと自身の力で考え、仲間と協力をして授業を進行してくれていることを目の当たりにして、その成長ぶりに深い感銘をうけると同時に、気持ちの上で少し体調が回復したような心地さえ覚えました。

人は本当に苦しい時に恩を受けたことは後々まで強く心に残ります。

皆から助けてもらったこと、そして成長してくれたことに心から感謝をしつつ、そして何よりも、自分自身は今回のことを深く反省をして、今後は自己管理をしっかりとして、彼らの恩に報いるべく、これまで以上にしっかりと授業をしていきたいと思います。

                          キッズアース 小泉 力


「東日本大震災に関する義援金について」

「東日本大震災」の義援金募集へのご協力誠にありがとうございました。

キッズアース各教室内部生から集まりました総額は以下の通りとなりました。

皆さまの暖かいご協力に対し厚く御礼申し上げます。

この義援金は全国学習塾協同組合を通じて被災地に送らせていただきます。

また、寄付していただいた生徒の皆さんには組合より感謝のしるしとしてオリジナル缶バッチが送られます。後日各教室にて配布致しますのでしばらくお待ち下さい。

 この義援金が少しでも被災者の皆様に役立つことを願うとともに、一日も早い復興を心から祈念いたします。


義援金総額  48845


                             キッズアース 講師一同



calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< May 2012 >>

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM