キッズアースコラム 2010/10 伝える力

伝える力


 先日、早稲田大学内に設立されたサイエンスメディア・センターが開講した「科学を伝える作法を学ぶ」という講座に3日間にわたって出席してきました。
 このセンターのプロジェクトマネージャーを務める早稲田大学の難波先生とは、キッズアースが開校したばかりの4年前のサイエンスキャンプ(現アースユニット)でお世話になり、そのご縁でお誘いを受け、もちろん生徒として参加させていただきました。
 最近は少しずつ注目され始めているのですが、「サイエンスコミュニーケーション」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 要は専門的な科学の話を一般の人に分かりやすく伝えることなのですが、その一つの手法としての「ライティング」を学ぶことが今回の主な目的でした。講師として呼ばれた方は元NHKのディレクターで現在は大学教授としてメディアについての講義をされている方、元毎日新聞の記者で石垣島に住みサイエンスライターとして活躍されている方、また現在、新潮社にて編集の仕事をされている方などで、内容をお話するのがこのコラムの中だけではとても足りないので残念ながら省略しますが、本当に興味深い授業を受けることが出来ました。
 また、難波先生の授業は、実際に私たちが参加して行う演習が中心で、その中の課題の一つとして「ラブレターを書く」というものがありました。書く前に定義として次のようなことが示されました。

ラブレターの定義・・・・伝えたいことは一つ。相手を「好き」というただ一つのメッセージを、手を変え品を変え、読者に効果的に伝える文章である。2次的な目的として、自分がどうしたいのか、3次的に、相手にどういうアクションをとって欲しいのかを伝える。
 提出された課題は最終日に全員の前で添削され、それぞれの問題点を指摘されました。例えば、相手の受け取り方を考えず、一方的に思いを伝えすぎてもダメ。好きだからと言っても相手を細かく観察し過ぎている文章もかえって気味悪がられてダメ。自分の思いを伝えても相手にどうしてほしいのかが伝わらなければそれで終わってしまう。等々・・・ 。なぜラブレターなのか、というと「相手に気持ち(考え方)を伝え、理解してもらい、相手に対して具体的な行動を促す」ための文章を書く上で核になるカタチだということでした。他にも身近な視点から様々な興味深い授業が展開されたのですが、講座全体を通して教えられたことは、「書く」という行為は「思考とコミュニケーションの基礎技術だ」ということでした。
 キッズアースの授業でも記述ということを重要なポイントとして上げています。今後はもっともっと幅広く、深く考えながら、様々な場面で様々な手法を実践し→検証し、学習の根幹が形成される幼児から小学生に対する、より効果的な学習方法を創りだしていきたいと考えています。

                                                                              キッズアース 小泉力


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