2012.07.01 Sunday
キッズアースコラム201207「夢中になれること」
この夏もキッズア−スでは様々な専門家の方に協力をしていただいて、とても魅力的な野外活動プログラムを企画しています。プログラムの企画の際に、そういった方々とお話をする時にいつも感じることは、皆さん本当に生き生きとしていて、多忙な毎日を送っている中でも本当に「楽しそう!」なのです。もちろん学歴も一流なので、仕事がら、参考までに子どもの頃にどんなふうに勉強していたのかを聞いてみたことがあります。例えば、この数年来協力をしていただいている東京海洋大学の佐々木先生は実家が岩手県で、そばには大きな川があり、たいそうな田舎なので生き物がワンサカいて、そこでその生き物たちと毎日のように触れ合ううちに自然と興味を持ち、そしてそれが勉強するモチベーションにつながっていったそうです。また、今回初めて協力していただくJAXA職員の又吉(マタヨシ)さんは沖縄県の出身で、子どものころは戦闘機が毎日のように飛んでいるような環境にいて、今はマイナスな意味で非常に大きな問題になっているところですが、彼自身はその飛行機を見ながら、単純に「すごい!!」と思って、将来は自分自身で飛行機を作ってみたいと思うようになり、その夢を実現するための勉強は苦痛に感じたことはほとんどなかったそうです。
こんなふうに何か本当に自分が夢中になれるものを見つけた人たちは多少の困難を乗り越えられる力を自然と身につけていきます。結果として一流と言われる学校に進学して世の中に貢献する仕事をこなしています。もちろん、学歴だけがすべてではなくて学歴などなくても、青少年時代に本当に熱中出来る何か見つけ、それを諦めずに困難を乗り越えて大人になった人は、皆生き生きと働いているはずです。
先日、ある病気であまり活発に野外では遊べない1年生の男の子が入校してくれました。その子お母さんの思いは、本人が一番興味を持っていて大好きな自然科学を学習することによって自信を持ち、自身の力でしっかりと生きていける子になって欲しいということでした。
子どものころの体験は、その先の人生に大きな影響を与えます。
より良い影響を与えてあげられる環境やプログラムを作っていく責任を、あらためて感じました。
キッズアース
小泉 力
- 2012.07.01 Sunday
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